2026年年頭所感「継承と飛躍の年に向けて―新たな挑戦と次世代へのバトン」
2026-01-01

小瀬 博之 NPO給排水設備研究会 会長理事
新春の候、会員のみなさまには心よりお慶び申し上げます。私がNPO給排水設備研究会の会長理事となって、初めての新年を迎えることとなりました。2026年は「丙午」という干支にあたります。かつては様々な迷信や話題がつきまといましたが、私はこの年を「新たな飛躍と挑戦の年」にしたいと強く願っております。
会長理事就任から半年余りが経過しましたが、その間、歴史の重みと変化への対応の両方を強く実感するできごとが続きました。昨年は本会の創設期よりご尽力いただいてきた先輩方が相次いでご逝去され、1984年の設立から42年という長い歩みを改めて感じるとともに、受け継いだバトンの重責を痛感しています。先達のご功績と志をしっかりと胸に刻み、よりよい未来を築くため邁進する所存です。
運営面でも大きな変化がありました。共同事務局として活動をともにしてきたJAFIA(日本建築設備診断機構)が昨年11月に解散し、本会は単独での事務局運営に移行いたしました。これに伴い、所在地も飯田橋から水道橋へと移転いたしましたが、引き続き現スタッフの雇用を維持するとともに、組織運営の効率化、事業の活性化を目指しDX(デジタル・トランスフォーメーション)にも積極的に取り組んでまいります。
また、次世代が継続的に参加できる会を目指し、長年続けてきた「勉強会」のリニューアルに取り組んでいます。従来の外国論文の翻訳紹介を中心とした形から、幅広い専攻や研究分野の学生・教員、さらに実務に携わる若手会員も交えて、研究情報や知見の交換、人的交流を促す場へと進化させていきます。学び合い、世代や所属を超えてネットワークを広げられる、開かれた交流の場として発展させてまいります。
さらに、2027年8月には14年ぶりとなる国内開催の第52回CIB W062国際シンポジウム(関東学院大学・横浜)を後援します。本分野における国際交流、技術革新を推進する絶好の機会と捉え、会員各位の積極的な協力とご参加をお願い申し上げます。
われわれを取り巻く環境にも大きなトピックが生まれています。カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブ、レジリエンス、ウェルビーイング――これらに資するゼロウォータービルディング(ZWB)の推進や、ジェンダー平等に配慮したトイレ器具数算定法の見直しなど、社会からの要請は広がるばかりです。加えて、気候変動・水害・地震等の自然災害、さらには上下水道インフラの老朽化への対応など、私たちの専門性がますます求められる局面にあります。本会としても最新情報の発信と会員各位の課題解決への支援に全力を尽くします。
結びに、会員のみなさまのご健勝、賛助会員各社ならびに社会全体の一層の発展を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。