
給排水設備研究2023年1月号
2023-01-25
特集:衛生器具の移り変わり(その2:浴室、キッチン他水まわり設備)
Transition of Sanitary Appliances (Part 2) – Modular Bath, Built-in Kitchen and Trap –
前回に引き続き、快適性と社会的要求事項を両立しながら開発が進められている衛生器具について、『衛生器具の移り変わり』と題して変遷や今のトレンドの特集を組みました。今回は、住宅の水まわりの設備のうち、デザイン性や機能性に注目が寄せられる浴室ユニットとキッチンシステムを主としてその最新の製品開発状況を、また、給湯器リモコンに付加された入浴事故みまもりサービス機能および従来の水封式トラップに替わる自封トラップについて、最後に集合住宅における浴室工法とトラップ、浴槽容量の変化を取上げました。ご寄稿頂いた各社の執筆者から貴重なデータ等を提供していただき、感謝するとともに、本特集が会員各位の一助となることを願っています。
1. ユニットバスの進化 坂本直樹
ユニットバスの誕生から約60年、時代の変化に合わせて日々進化してきた。体を洗う空間から様々な需要に応じて、1日の疲れを癒す空間づくり、エネルギー消費削減の工夫、入浴後の面倒な清掃面に対する技術開発等について紹介して頂いた。
2. ステンレス流し台からシステムキッチンへ 柴崎和彦・谷口芳人
1956年にステンレス流し台が公団住宅に採用され、1970年前後にシステムキッチンがドイツから輸入され、その後に国産システムキッチンも発売された。昨今のデザイン性や機能性の加え、給排水衛生設備への対応や換気設備も紹介して頂いた。
3. 給湯器リモコンによる見まもり機能 浦岡菜美・西山善朗
超高齢社会の我が国においては、入浴事故への対策は今後も重要な社会課題である。そこで2017年にガス給湯器としては初めて見まもり機能を搭載した給湯器を発売された。本稿では、搭載される「見まもり機能」の機能と特徴について紹介して頂いた。
4. 進化したトラップ~自封トラップ~ 槢木 剛・須賀良平
2世紀以上用いられているS字やP字形状の水封式のトラップは、長期の水使用のない場合は封水切れで悪臭等の被害が生じる。この問題を解決した、封水を用いず排水ガスなどを遮断する非水封式トラップ「自封トラップ」が10年ほど前に国内に登場した。本稿では、その構造や種類と機能、採用事例の紹介して頂いた。
5. 浴室工法と排水トラップおよび浴槽容量の変化 小寺定典(出版委員)
集合住宅における浴室工法と逸水対策の変化について、具備される排水トラップや浴槽容量との関係を解説し、昨今のマンションに採用されている浴室ユニットサイズの傾向や浴槽容量と器具排水流量の関係にも言及している。
出版委員会 小寺定典
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