
給排水設備研究2022年10月号
2022-10-25
特集:衛生器具の移り変わり(その1)~便器と洗面器~
Transition of Sanitary Appliances (Part 1) -Toilet and Washbasin-
都心部への人口集中による水不足問題が契機となった「便器洗浄水量の削減」、今は脱CO2の一助としても取り上げられており、洗浄水量が劇的に削減されています。
また、一昔前までは「汚い・くさい」場所のイメージが強かったトイレですが、今はレストルームの名前の通り、食後の歯磨きや身だしなみを整える空間としても利用されています。
高齢社会となる中で、高齢者にもわかりやすく、利用がしやすい設備・システムへの改良や、安否確認機能を有する製品も散見されます。
快適性と社会的要求事項を両立しながら開発が進められている衛生器具について、『衛生器具の移り変わり』と題して、変遷や今のトレンドを2号にわたり特集します。
今号では「便器と洗面器」について、次号では「浴室、キッチン他の水まわり設備」について特集を行います。
・「トイレの変遷」
大便器に着目して、時代ごとにどのように使用されてきたか。また、大便器の洗浄水量の変遷について、当研究会出版委員の加藤が執筆しました。
・「フラッシュタンク式便器」
フラッシュタンク式便器について、特徴、施工時の注意点、とりわけ洗浄システムについてTOTO株式会社 衛陶開発第二部 サニタリーバルブ開発第一G 渡邊謙治氏に寄稿いただきました。
・「パブリック向けクイックタンク式床置便器」
薄型タンク×新洗浄システムのクイックタンク式便器について、特徴、仕組、開発時の苦労話を株式会社LIXIL LWTJ トイレ空間事業部 衛生機器開発部 洗浄機器開発G 張岳和彦氏、ならびに株式会社LIXIL LWTJ トイレ空間事業部 トイレ空間商品部 パブリック商品マーケティングG 町田貴誉志氏の両名に寄稿いただきました。
・「URIMAT 無水小便器」
無水小便器について、市場動向、仕組、特徴、導入事例をURIMAT Japan株式会社 市場開発本部 田中正浩氏に寄稿いただきました。
・「パブリック洗面器のデザインの変遷」
一昔前の洗面器と比較するとデザイン性が飛躍的に向上した洗面器、世情を反映しての開発・改良、衛生性の観点からの変遷について、TOTO株式会社 トイレ空間商品開発部 トイレ空間ML商品開発グループ 麻生繁氏に寄稿いただきました。
ご寄稿頂いた各位に貴重なデータ等を提供していただき、感謝いたします。
出版委員会 加藤健一郎
『給排水設備研究』は、NPO給排水設備研究会会員に配布される雑誌です。会員になっていただければ会費(入会金1,000円、年会費6,000円(正会員、学生会員は3,000円))のみで購読できます。企業・団体の賛助会員も募集しています。詳しくは、「給排水設備研究会について」をご覧ください。
会員になると、2003年4月号以降から発行1年前までの研究会誌「給排水設備研究」のPDFファイルを「会員向けサービス」からご覧いただけます。
表紙

目次

会告一覧

特集扉
