
給排水設備研究2021年10月号
2021-10-25
特集:リニューアル
Renewal
建物の改修工事は、スクラップアンドビルドの時代を経て、近年は住宅・非住宅に係らず、従来の建物の機能・性能の維持・管理のみを目的とするものではなく、建物の資産価値や収益の向上、地震や水害などの災害への対策強化、省エネルギー・ゼロエネルギービルディング(ZEB)・ゼロエネルギーハウス(ZEH)・ゼロウォータービルディング(ZWB)・ウエルネスオフィスといった環境面や人の健康面への配慮の対応など、その目的は多岐にわたっています。そして、建物の改修工事には、その工事内容・目的によってリフォーム、リニューアル、リノベーション、コンバージョンなどさまざまな呼び方が用いられています。
一般に、「リフォーム」、「リニューアル」は、外装タイルや室内クロスの張替え、設備配管・機器の交換などのように、部分的な原状の機能・性能の復旧・回復を目的としたものから、耐震補強など建物全体の構造的な改修まで幅広く使われています。また「リノベーション」は、リニューアルによる原状復旧、回復だけではなく、そこに建物の種々の性能をさらに向上させる新たな手段を加えるものとされています。さらに「コンバージョン」は、建物のそれまでの機能・用途とは異なる新しい建物に全面的に改修し再生するものを指しています。
本特集では、これらの呼び方を総称した「リニューアル」をテーマに掲げ、リフォームからコンバージョンに至る種々のプロジェクトの設計・施工の実施例やこれらに係る資機材・施工等の技術についてのご寄稿と、ご協力いただいた賛助会員からの関連製品のご紹介・広告を併せて掲載しています。本特集が、会員各位の一助となることを願っております。
- UR賃貸住宅におけるコミュニティ形成支援の取組みについて—浅井泰弘・石垣曜子(日本総合住生活)
- リニューアルの”困った”に「拡張排水システム」—光永威彦(明治大学)
- 今後のリニューアル—加藤健一郎(出版委員)
- ホテルの魅力付けと省エネルギー改修事例—嶌田成二(ユニ設備設計)
- 富士屋ホテルの耐震改修に伴う衛生設備のリニューアル工事—益浦弘樹(西原衛生工業所)
- エコキュート・ヒートポンプ用配管部材「エコるーぷ」—株式会社ブリヂストン
- 省スペース施工に最適!KT型ストレーナ(ストレート形)「KT7」—株式会社ベン
- 建物排水・通気用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管・継手「耐火ビニルパイプ・耐火透明継手DV」、延焼防止機能付き硬質ポリ塩化ビニル製排水集合管「カンペイビニル集合管」—須賀良平 株式会社クボタケミックス
NPO給排水設備研究会 出版委員会委員 青木一義
『給排水設備研究』は、NPO給排水設備研究会会員に配布される雑誌です。会員になっていただければ会費(入会金1,000円、年会費6,000円(正会員、学生会員は3,000円))のみで購読できます。企業・団体の賛助会員も募集しています。詳しくは、「給排水設備研究会について」をご覧ください。
会員になると、2003年4月号以降から発行1年前までの研究会誌「給排水設備研究」のPDFファイルを「会員向けサービス」からご覧いただけます。
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