令和元年度・令和2年度顕彰制度(功労賞・業績賞・奨励賞)被表彰者の紹介
2021-08-05
NPO給排水設備研究会では平成25年度より顕彰制度を立ち上げ表彰を行っている。この制度は、給排水設備に関する技能向上や研究・開発の発展あるいはこれらに係わる知識の啓発・普及または本会の事業推進に特に貢献のあった本会会員を表彰し、並びに将来の活動が期待できる研究者・技術者の業績を表彰することを目的としている。
令和元年度(2019年度)、令和2年度(2020年度)の顕彰制度も表彰候補者の推薦と審査を行ったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で総会での表彰式を2年間実施することができず、被表彰者には賞状と副賞を郵送して表彰することになった。
そこで本誌においては、この2年間の被表彰者を表彰理由も含めて紹介するとともに、過去の被表彰者についても改めて氏名を掲載することにした。顕彰制度の目的に書かれている通り、表彰を通じて給排水設備に関する工学・技術に関わる研究者・技術者がさらなる研鑽を通して技術の進展を推進し、もってわが国の環境保全及び科学技術の振興に寄与することを期待したい。
なお、令和2年度に顕彰制度規程類を改定して表彰要件を整理するとともに、令和元年度まで「ホープ賞」としていた賞を令和2年度から「奨励賞」と改めて年齢制限をなくすとともに、「功労賞」「業績賞」についても表彰対象者の内容を整理した。
「功労賞」とは
給排水設備の技能向上や社会貢献活動や研究・開発、本会事業の推進に対する多大な貢献等が認められた正会員、賛助会員。
「業績賞」とは
給排水設備の技能向上、社会貢献活動、研究・開発、本会事業貢献を評価された正会員で、今後も継続して本会の事業推進に貢献が期待できる者。
なお、技術指導者として認められた正会員には、給排水設備研究会GPE (Great Plumbing Engineer)の称号を与える。
「奨励賞」(旧ホープ賞)とは
給排水設備の技能向上、社会頁献活動、本会事業に成果が認められた正会員、学生会員で、今後も継続して本会の事業推進に貢献が期待できる者。
令和元年度(2019年度)
功労賞
明珍邦彦氏
表彰理由:明珍邦彦氏は、長年にわたり各種委員を歴任し、2012年度から2018年度にわたり総務委員長として理事・副会長理事を務め、理事会も含め本研究会全般に目配りし、その運営に深く関わり活動を支えた。さらに、東京都特別区の3度の講師、空気調和・衛生工学会各種委員会への参画(SHASE技術フェロー取得)、早稲田大学講師など、対外的に信頼され、給排水衛生設備をはじめとする建築設備の啓蒙と発展に大きく貢献した。
南雲一郎氏
表彰理由:南雲一郎氏は、配管技能講習委員会では、2002年から2019年にわたり鋼管(鉄・ステンレス)の実技講師派遣・実技機材の提供を通じ、技能者育成に貢献した。また、アジア建築設備推進委員会のアジア調査団に2012年から2019年まで毎年参加し、貴重な報告書を作成した。さらにNPO-JSPE、HAT共同委員会「配管実務技能研修委員会」に参画し、本会の発展に寄与した。
業績賞
大西規夫氏
表彰理由:大西規夫氏は、配管技能講習委員会・研修では、第1回から第18回までの18年間の長きにわたり鋼管接続のエキスパートとして実務講師を務め、研修者へ充実した指導をしていただいた。また、切削・転造ねじ切機などの工具の提供、実習場の段取りなど、たいへん多くの資材・労力を提供いただいた。高品質な実習が継続され、今日の高い社会的評価を受けるようになったのは、大西氏の力添えなくしてはなしえなかったことである。
佐藤博氏
表彰理由:佐藤博氏は、本会の出版委員会委員(旧編集委員)を2004年度から務めており、16年間にわたって「給排水設備研究」の編集に携わっている。特集の編集主担当を務めるとともに、出版委員が執筆を担当する記事についても投稿を行い、さらに、佐藤氏の関係団体とのつながりの広さで、他の各特集にも多くの執筆候補者の推薦等を行い、担当者をフォローしている。これらの長年にわたる活動は、業績賞としてふさわしい。
令和2年度(2020年度)
奨励賞
鈴木一聡氏
表彰理由:鈴木一聡氏は、本会において4年近く出版委員会委員として活動しており、多数の執筆や執筆の調整に当たり多大な貢献をしてきた。情報委員会の委員としても活動している。また、学会・国際シンポジウムでの貢献も多数あり、今後ますますの活躍が期待されることから、奨励賞としてふさわしい。
この記事は、過去の受賞者も含め研究会誌「給排水設備研究」2021年7月号85〜86ページに掲載しています。情報公開の一環として、PDFファイルを抜粋して公開します。