給排水設備研究2025年7月号
2025-07-25
特集: お酒に関わる人々 2
People Involved in Drinking 2
昨年12月5日にユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に日本の食文化を語る上で欠かすことのできないカビの一種、こうじ菌を使って行う杜氏・蔵人等のテロワール(それぞれの土地の自然の特徴や気候風土に合わせて、最良の酒造りに徹する理念)に対する仕事が評価されて『伝統的酒造り』の登録が決まりました。基本となる次の三つのわざは「原料を処理するわざ」「こうじを造るわざ」「発酵を管理するわざ」。地域の自然に育まれた原料と水と酵母以外は何も入れず、醸された純粋な酒は『ZIZAKE(地酒)』と称されています。酒造りの世界も機械化が進みましたが、三つのわざに関しては、現代も守られている大事な工程です。
前回2022年7月号「お酒に関わる人々」では、日本の基幹産業に成長しつつある國酒(日本酒、焼酎、ワイン、ジャパニーズウイスキー、クラフトビール、クラフトジン)に関わりのある杜氏や醸造家の方々に執筆して頂きましたが、今回は一歩踏み込んだブランド・ストーリー(ブランド価値を伝えるための誕生した歴史や魅力を、物語として消費者の購買意識に訴えかける行為)を実践しているメーカーの方にお願いしました。
令和7年版 観光白書の中で、世界観光機関(UN Tourism)によると2023年の世界の観光の状況外国人旅行者の受け入れ数を国別で見た場合1位はフランスで1億人、2位がスペインで8,520万人、3位が米国で6,650万人、日本は2,510万人で世界15位(アジアで2位)の結果です。1位のフランスを調べていくとクラフトマンシップ(Craftsmanship)により伝統的な技術が次世代に継承されるため、地域文化の保存や職人の技術の発展に寄与し、購入者を満足させる根幹をなす物語に支持されていることに気づかされます。
今回、ジャパニーズウイスキーは紹介することはできませんでしたが、元小学校などをリノベーションしてウ
スキーの蒸留所に用途変更による酒造りや梵鐘の製造技術から生まれた国産初の単式蒸留器(ポットスチル)の開発、国産材のミズナラ樽・栗樽などから洋樽作りへとより良いものを作ろうと日々精進を重ねるメーカーが生まれている日本です。量産品が溢れる中で、クラフトマンシップを重視した酒造りに関わる方々を紹介します。
1.蔵だけが見てきた、長い歴史の物語
石川亮逸(株式会社木村酒造)
2.霧島酒造の新たな挑戦と持続可能な焼酎造りを実現するために
伊川秀治、尾﨑圭晃(霧島酒造株式会社) 長谷川裕晃(霧島ホールディングス株式会社)
3.クラフトビールをもっとデイリーな飲み物に
馬場哲生(合同会社ガハハビール)
4.人の縁がワイン流通を替えた―蔵直ワイン物語―
種本祐子(株式会社ヴィノスやまざき)
出版委員会 近藤茂
『給排水設備研究』は、NPO給排水設備研究会会員に配布される雑誌です。会員になっていただければ会費(入会金1,000円、年会費6,000円(正会員、学生会員は3,000円))のみで購読できます。企業・団体の賛助会員も募集しています。詳しくは、「給排水設備研究会について」をご覧ください。
会員になると、2003年4月号以降から発行1年前までの研究会誌「給排水設備研究」のPDFファイルを「会員向けサービス」からご覧いただけます。
表紙

目次

会告一覧

特集扉
